外来はたくさんの患者さんが訪れるところなので、仕事をてきぱきと進めることが好きで、何事も効率よくスムーズに片づけることができる人が向いていると言えるでしょう。また、短い時間で患者さんの状態を把握する必要があるため、患者さんの言動や表情から判断できるアセスメント能力に長けた人も向いています。患者さんの悩みや不安の相談窓口としての役割も求められるため、人とのコミュニケーションが苦にならず、上手な人もとても重宝されるでしょう。
一方でどのような人が向いていないのかと言うと、単調な作業ではなく手術に携わりたいと考えている人や、仕事をスピーディーにこなしていくのが苦手と言う人は、向いていない傾向にあります。また、患者さんとじっくりコミュニケーションを取って関係を深めていきたい、そのような仕事にやりがいを感じるという人には、外来よりは病棟看護師の方が向いているでしょう。そして、給料面でもできるだけ高い額をと望んでいる場合には、外来看護師は病棟看護師よりも低くなってしまうためおすすめはできません。
外来看護師になるためには看護師としての国家資格が必須となります。その上で病院へ就職して外来に勤めることで、外来看護師となれるのです。看護師資格以外に持っておくと便利な資格は、「認定看護師」「専門看護師」がおすすめです。この資格はどちらも、看護師の実務経験が5年以上あると認定試験を受けることができ、看護に関する深い知識や高いスキルを持っている証となるものなので、看護師としてのキャリアアップに最適だと言えるでしょう。